ちょっといい話である。現在射水市のマンションに住んでいる人が、東般若にある空き家を求めて、
父親と一緒に移り住むという。ものがたり診療所庄東と「大空と大地のポピー村」から程近くで、
父親の介護に最適だというのが移住の理由。ポピー村の宮崎さんに母親の介護をやってもらって、
この宮崎さんのそばなら大丈夫と判断した。敷地は300坪、建屋は100坪だが相当古くリフォームも必要である。
移住を決めたKさんは富山でフリースクールの教師をやっている。ご存知フリースクールとは、不登校や障害のある子が学び直すためのもので、受験も想定して教育するのはもちろんだが、普通の生活に復帰できる人間関係を構築するものを身に付けさせるのが最重要である。
Kさんは、このリフォームをこのフリースクールを巣立った30歳の大工である若者に発注している。
当面は父親の介護だが、千葉に住む夫の両親も視野に入れ、将来的にはひとり老人をルームシェアさせてホスピスにしてもいいとまで考えている。 その手始めにカフェはぜひ開きたいとして、設計の中に入っている。行政のまちづくりは杓子定規で規制ばかりだが、こちらは必要なものは自分らで作っていくという発想で、人間くさく自由闊達で面白い。東般若の一角はどう変貌を遂げていくか。来春の初夢としたい。
みなさん、今年1年の愛読ありがとうございました、どうかよいお年を!(K)