今年100歳を迎える99歳の男性Iさん。
現在、訪問診療(ご自宅へ行き診療すること)を行っていますが、外来のころから遡ると10年以上の関わりとなります。
99歳ですがとてもダンディーなIさんは年初めに今年の目標を決められます。
今年の目標を尋ねると
「ていねいに生きる」
3年前までは『格好よく生きる、絵の腕を上げる』でしたが、3年前からこの目標に変わりました。
最初伺ったとき、すてきな目標だなと感じ、そしてここ数年同じ目標ではありますが、今年も同じ目標であることに、Iさんはていねいにこの目標を紡いでおられるのだなと感じました。
いつも「老いとは大変なことだね」と話されながらも、決して老いに対抗するではなく、できる範囲でできることを見つけ楽しみながら過ごされているIさん。この方の姿勢に、いつも感銘を受けパワーをもらっています。
~ケアの反転~
我々ケアを提供する側(医療者)がケアされる側(被介護者)から、逆にケアをされ返すという事象が、在宅医療の場ではたびたび起こります。
そして、これが在宅医療の醍醐味の一つでもあります。
(まだまだ醍醐味はありますよ~)
日常に流され雑にならぬよう、私もていねいに日々を過ごしていきたいと思います。
(↓写真はIさんが90歳を超えてから始められた水彩画の一作品。100歳のお誕生日が楽しみです)

