在宅とは何なのか。医療と介護が連携するとはどういうことか。これを市民向けにやっていこうという企画の発表と参加のお願いです。
第1回が7月25日(水)午後7時30分~8時30分、砺波市般若農業改善センターで、テーマは病院、施設、在宅系などの種類と費用及び在宅医療、介護認定の仕組みについて、分かりやすく説明する。もちろん、質疑&応答も行う。来年2月まで合計7回開催する。
どなたでも参加できる。予約の必要もなく、当然無料である。と偉そうにいっているが、厚労省の在宅医療連携拠点事業に当医療法人社団ナラティブホームが認定されたので、その一環で行う。終了時点でその記録をこのサイトでも公開していく予定です。
医療介護を高齢者、障害者主権のもとに開かれたものにしていかないと、絶対にダメになる。専門家や、資格がもっているからとお任せにしては、いいものもよくならない。この市民向けの在宅塾が、小さくてもその一歩になることを願っている。
日程はトップページにあるので、都合にいい時に足を運んでください。よろしくお願いします。受付にいる老人が筆者です。ちょっと恥ずかしいがよろしく!(K)
ものがたり在宅塾
糞土師
「ふんどし」と呼ぶ。というより、勝手にそう名乗っているのが伊沢正名さん。茨城に住む62歳の自然写真家。はっきりいってしまうと、野糞を実践し、研究もしている。山で穴を掘って、しゃがんで出して、葉っぱで拭いて、ほんの少しの水で清め、土で埋める。これを38年間続けている。きっかけは住民が起こした屎尿処理場の建設反対運動。汚くて臭いものを自分の近くに置くな、というが、考えてみるとそれは自分が出したものだろう。これは身勝手以外のなにものでもない。そしてもうひとつ。「うんこはゴミなのか」という疑問。大地に返せば、自然にとって大切な栄養になるのではないか、ということ。そんな思いからから糞土師になった。
トイレにとっての大敵は地震などで断水すること。水で流せない。多くの人はゴミ袋に新聞紙を重ねてそこに用を足し、ゴミ捨て場に出す。近辺には大変な異臭が漂う。東日本大震災でも、被災地はもちろん茨城、千葉などにも多くの人が悩まされた。ひとり伊沢さんだけがすっきりしていたことになる。
その伊沢さんが野糞に目覚めたもう一つの要因が、キノコの生態を知ったこと。菌類であるキノコがきちんと有機物を無機物に分解して、大地を肥やしてくれる。うんこは夏場だと1ヵ月で分解し、3~4ヶ月できれいな土に返っている。むしろ分解できないのがティッシュペーパーで、いつまでも原型を留めている。そんな理由から葉っぱを持ち歩く。
さて、排泄は人間にとって、食事を摂ると同等に生きることに欠かせない。といいながら、いかにも隠すようにして、見て見ぬふりをしていないかということ。伊沢さんはこれを見つめることによって、死が怖くなくなったという。自分が消えていく代わりに、他の生き物を生かしていくことができる。そう考えるようになった。
日本人全員が毎日野糞をしても十分な森林面積がある。一度は経験してみる価値があると思う。防災メニューに加えなければならない。